とにかく痛い「坐骨神経痛」体験。(長編)

坐骨神経痛体験記その1(概略)

坐骨神経痛は とにかく「痛い」、仕事は当然のように休職。経済的な不安、身の回りの処理能力の低下、炊事、洗濯、掃除、整理整頓、買い物、行動など、 全て「痛み」に耐え抜きながらです。相当なエネルギーを消費するので生活意欲が著しく低下してしまい、いつまで我慢すれば解放されるのかな?と期限が定まっていないので不安に拍車がかかります。生活目標を見失いそうになります。もっと深刻な痛みを伴う病気は世の中にあまたあると思いますが、私自身か今回渦中の人となり体験することで、その人たちや家族の不安感、絶望感、無力感、生活設計の大幅な変更等での気持ちをほんの少しながら実感することができたと思います。平成26年10月14日に発症し、整骨院が数件と整形外科が2件受診して納得できず、10月18日に「さいとう鍼灸院」への初回受診をしてから平成27年5月初旬まで計65回に及ぶ鍼灸治療を受け、5月現在、右下肢の痛みはほぼ全快。しつこかった右足のしびれも9割ほど解消されました。5月8日より青葉スポーツセンターでの筋トレと減量に励み、汗を流している日々であります。合わせて10 km ほどのウォーキングを消化できる程に回復しています。昨年10月の発症の時より「日記」をつけているので、より詳しい痛みと治療の経過を「さいとう整骨院ホームページ」に報告掲載とできると思うので、同じ悩みを持っている方は参考にしてください。

第1回目は以上です。

坐骨神経痛体験記その2(詳細)

平成26年10月14日、仕事中に右腰部に違和感を感じました。夜になって自宅に近い接骨院を受診しまた。2~3日通院するも、今度は右足の付け根の激痛と痺れが増強しました。歩行も極めて困難となってしまい、アパートの2階へ登るのにも、手すりにつかまりつつ息も絶え絶えという状態となりました。当時、京急線蒲田から羽田線の次の駅「糀谷」の再開発事業を戸田建設から請負で私たちの会社がゲート前の警備を担当していました。いわゆる建設現場のガードマンです。平成26年5月頃より上記2年半でゲートの警備をする仕事に意気込みもあり、健康でさえあれば生活の安定と元請けである戸田建設からの評価を得られると目論んでいた矢先の故障でありました。 A 整骨院に計8回ほぼ毎日通ってみましたが、全く改善されませんでした。柔道整復師の方から他の疾患の疑いもあるので一度整形外科でレントゲンを撮ってみてはと助言されました。そこで近くの歩けば10分ほどの距離にある B 整形外科を受診。歩行で行こうと思いましたがとても無理な感じでした。当時から50cc バイクを持っていたのでその時は助かりました。このバイクがその後の移動の生命線となり、後々の生活に不可欠な伴侶となったことは間違いありません。また、以前は男子ながらも料理は好きで不自由なく料理をしていましたが、食生活も意気消沈が甚だしく、寝たきりではないが「プチ寝たきり」に近い日常とあいなってしまいました。情けないと言うか、精神的に先行きに暗雲が垂れ込めていた感じだったと思います。 B 整形外科でレントゲンを取り、ドクターから「加齢による脊椎の変形と脊椎狭窄症の疑い」という診断を受けました。処方薬は頚椎の痛みを抑えるための「ロキソニン」と血流改善のための薬を処方されました。パソコンを見ながらの診断でマニュアル通りとの印象を拭えませんでした。その為、通い続けるのもどうかなとその時に強く感じてしまいました。迷った末に「とにかく近いところ」を条件にタウンページを調べた結果、10月18日「さいとう鍼灸院」を予約して受診いたしました。鍼治療に関しては20年ほど前に「うつ状態を伴う首肩こり」の際に受けていたので全く抵抗はなかったです。むしろあらゆる疾患の最終章は「東洋医学」ではないかという信条のような思いもあったので、 B 整形外科の処方薬にもそれほど期待はしていませんでした 。

坐骨神経痛体験記その3(詳細)

10月中旬から11月いっぱいは痛みの最も激しい時期だったと思います。痛みの質は競輪選手じゃないけれど LINE があって、お尻の下の脚の付け根から大腿外側、下腿外側へ、そして足裏の半分より外側となるところが顕著で、これがすなわち坐骨神経の走行ラインとぴったり一致すると思いました。特に痛いのは、朝の起床時にベッドから降りる際の、最初の右足の一歩です。思わずうめき声が出てしまうほどでした。部屋の中でも片足を引きずりながらの移動となりました。私のアパートは和式のトイレでしたが、しゃがむ際は痛みはなくこれは不幸中の幸いでした。右足に重荷をかけると激痛が足の付け根に走るので、シンクの前に立って洗い物をしてましたが、その時の痛みは途中で蹲ってしまうほどの症状でした。特に状態を左側にねじると膝からのラインに沿ってビリビリと痛みが走り、腫れ物に触るような日常動作だったと思います。さいとう先生よりコルセットをすると腰のぐらつきが多少なりとも良くなり痛みの緩和に良いと助言があり装着してみましたが、椅子に座る際に腰が圧迫されて折れ曲がりその時の状態には決して心地よいものではなく、私には合わないと外してしまいました。また、入浴時に肩まで入り全身を温めて血行を良くすると良いと勧められましたが、痛みの強い時は入浴行動が地獄の苦しみとなりこれも無理でした。痛みで意欲というものが沸き起こって来ないのであります。 とにかく体を動かすことは、すなわち右足を動かすこととイコールであるので何もしたくない心境でした。幸いに10月、11月は何もしなければ汗をかく季節でもなく、外で労働もしていないので、入浴しなくてもそれほど不快感はなかったと思います。一週間に1回程度の入浴のこともままありました。

そういう日常の中でやはり坐骨神経痛に関する情報が欲しくて、あざみ野の書店にバイクで結構通いました。私はパソコンを持っていないので情報はどうしても書店頼みになります。右足に痛みがあるとバイクに乗ることもかなり不安を抱えてのものでした。万一、間一髪の事態に遭遇した時、機敏に反応する自信が持てないと考えました。心なしかオドオドしながら乗っていたと思います。書店の中を移動するのもかなりきつい中、藁をもすがる思いで目を凝らして書棚を探し、「〇〇療法で腰痛は治る」「坐骨神経痛はこうして治る」などずらりと並んでいる書籍群をみて、ダイエット本と同様に腰痛は国民的な課題だと思いました。その中で、坐骨神経痛の治療で神奈川県に3名しかいないと言う整形外科の医師がたまたまあざみ野に開業しているという本を見つけました。その本によれば原因不明の腰痛は仙腸関節の微細な「ずれ」に起因するとのことで、リハビリそして腰、背中にソフトタッチの手技を施してズレを補正するというものでした。11月14日に整形外科を受診して以来5回ほどその手技療法を受けてみましたが、感想としてはこれでリハビリなの?と思うほど拍子抜けする内容でありました。ただ触っているといった程度でしょうか。この療法一回で嘘のように痛みが無くなるという例も本では紹介されていましたが、残念ながら私はその例には入らなかったようです。処方された内服薬は B 整形外科と同様の薬でした。原因不明の腰痛にはマニュアル的にはリリカとリマプロしか現段階ではないというのが実情でないか、全国で何万とある整形外科に通う何十万の患者はやはり私と同じ薬を処方されているではないかと思いました。何か「私」一個人の苦痛、痛みの訴えが、その他大勢の扱いで、機械的に扱われているようで虚しさが込み上げてくるのを感じました。11月に入ると朝晩の冷え込みも強くなり、私の右足も特に朝方膝から下は痺れが伴い、冷感が重なりホッカイロを手放せなくなりました。しかし「神経障害性」の冷えに対してはホッカイロはあまり効果がありませんでした。今思えば11月が一番辛い時期で、一週間以上の間、さいとう鍼灸院に行けない事も有りました。そこで、以前より所持していた登山用ステッキを使って500 M の距離を徒歩で行ったこともありましたが、バランスが悪く足を引っ掛けてしまうので、思い切ってステッキを二本にして通院するようにしました。11月28日に整形外科の医師に処方薬を服用しても痛みが改善されない旨を訴えると、青葉区内の 総合病院にて MRI を撮ってきてとの指示を受けました。「しびれの感覚は結構厄介だよ半年一年の単位で考えないとね」と言われました。また斉藤先生からも「神経にとって最初は痛み、次に来るのが痺れでどのようにな機序か不明だが最後の方の症状なので完全になくなるのは時間がかかる」と言われました。私はその時点で半年はおろか1年ぐらいを覚悟して、開き直りの気持ちでもあったと思います。12月2日 MRI のフィルムを頂き整形外科へ持ち帰りました。その所見は「全く異常なし」とのことでレントゲンも MRI も問題ないとのことです。右足の痛み、痺れがあるということは、俗に腰痛症の原因は9割が不明だという事、内部のインナーマッスルがどこかで神経を圧迫しているのではないかとのことでした。しかしその位置がわからないので整形外科の治療は薬を処方するか、手術しかない状態とのことでした。保存療法しかなく長期に及ぶのであれば安易に薬だけに頼るのではなく、徹底的に鍼とお灸の治療で行く以外は無いとこの時に思いました 。

坐骨神経痛体験記その4(詳細)

11月30日でさいとう鍼灸院への通算15回の受診。通院のたびに痛みの部位や歩行の程度などの経過を伝え症状に応じた鍼を打ってもらいました。時には2倍量の本数を打ってもらったり、灸も併用してもらったりと大サービスを受けたと思います。12月に入ってわずかながら痛みが和らぎ始め、歩行も10月、11月に比較して随分と楽にはなりましたが、痺れと冷感が相変わらず変化がありませんでした。ホッカイロの使い捨ては不経済なのでレンジで温めるタイプの湯たんぽを購入しました。腰を温めるとかなり楽になったと思います。雨の降らない日は可能な限り二本のストック仕様で通院するようにしていましたが、それでも歩行時間が長くなるに比例して痛みは増強しました。相変わらず台所での洗い物は辛く変わりませんでした。

12月27日に職場の上司に電話すると「これほど長くなるとは思わなかったでも体の不調なので致し方ないね」と言われました。実はこの上司も35歳の時、平成26年7月頃に事務所のデスクワーク中に突然腰痛を発症して近くの整形外科に足を引きずりながら受診した人です。診断名は「脊柱管狭窄症」で処方された薬は全く私と同様であったそうです。彼の場合は生まれつきのものもあり、内服薬でスッパリと痛みを解消できたらしいです。「同病相憐れむ」ではないが私の痛みにも理解を示してくれました。「分かる分かる」と苦笑いで同情してくれたのを覚えています。この点は大いに助けられました。

そして、冴えない年末年始を迎えることとなり、1月2日箱根駅伝を楽しみにベッドより降りる際、突然最初の一歩の痛みが全くなくなって、「え本当かな」と逆に困惑するほどだったこと覚えています。以前より斉藤先生には伝えていましたが、右足をストレッチで開脚すると痛みのラインに沿って痺れが走り、左側へ戻すとスッと消える事があり、推測だが右腸腰筋がどこかで圧迫を受けていることは間違いないと思いました。無論もっと深い内部の小さな筋肉の可能性も否定できないが、斉藤先生によれば「背骨に沿って筋肉の張りがあり左右のバランスが良くない状態」とのこと、自分でも発症以来右腰椎のハリ感が常にあったのでどこかをかばって緊張してるのは理解できました。1月に入り総じて調子が上向きで経過していき、1月31日現在でも計35回通院。2月前半も小康を保った状態で日常生活の面でも 大きな変化はありませんでした。

この病気になって怪我の功名と言う面もありました。私は何十年もシャワーのみで過ごしてきました。浴槽に浸かる事を苦手としていた上、冬でも浴室に入る前にシャワーを出して温めておけばなんとか凌いで来れました。この坐骨神経痛になってからは浴槽に体を沈め血行を良くすることの大切さを再発見、再認識した次第です。2月には痛みが軽減し体力低下を元に戻す意味でサッカーの長坂選手の体幹チューブトレーニングの本を購入。痛くない程度に部屋の中で実践トレーニングをしました。2種類のゴムチューブ付録付きだったので楽しくできたと思います。3月に入って右足が本調子か否かチェックする意味で大磯の標高180 M の山に登山をしてみました。アップダウンがあるので累積標高差は300M ぐらいだと思います。翌日は筋肉痛はあるものの本来の神経痛の症状が増強することはありませんでした。3月12日小田急線秦野下車で渋沢の登山標高221M、 歩行時間約2時間にチャレンジしましたがこれが良くありませんでした。神経の LINE に痛烈な痛みを覚え、多分炎症を起こしていたように感じます。その時、斉藤先生はアイシングをしてくれました。先月初旬まで強行登山が祟ったのかもしれません。また、うつ伏せ状態で背中の右側を押すと右の腰から臀部に痛みが走る状態となりました。

3月19日会社の人事担当者より話がありました。会社に籍を置いたままの長期病欠は事務処理上困るので一旦退職届予定してくれとのこと、まあ会社としては当然の処置だから仕方ない、そうなれば本当に100パーセント回復して復職しないといけないという気持ちになりました。生半可な状態で復帰してまた再発して休むとなると信用問題となってきます。幸い「復職出来た暁には必ず仕事は確保しておくから」といわれ、その言葉を励みに無理せず頑張るしかないなと思いました 。

4月上旬になって痛みはかなり軽減して楽になってきました。そのため整形外科のリハビリは全く通っていない状態です。内服薬だけはまだ不安があるので続けています。斉藤先生より「足底のしびれにイボイボの健康サンダルもいいよ」とアドバイスを受け早速試してみました。100円ショップで購入したのですが試してみるとかなり効果がありました。 体調も改善傾向で、ウォーキングを続けてするようになりましたが「光過敏症」である私としてはなかなか陽光の下で歩くのが厳しい部分もあります。そこで5月より青葉スポーツセンターのトレーニングルームに回数券を購入して通うようにしました。そこでのストレッチや腹筋などを徐々に行い日記をつけています。 運動の効果もあり痛みは緩和傾向で、血圧も高めだったのがだいぶ下がってきました。街中の散歩も地道に行いだいぶ歩けるようになったと思います。

5月の終わりになり痛みや痺れがほぼ改善。ただしトレーニングを長時間やると下腿の外側に多少痛みや違和感を感じやすいのは残っています。

しかしながら、当初の薬の効かない状態を考えると「鍼灸治療と運動療法」による指導で本当に改善したことに感謝しています。年齢的なこともあり他の重なる症状なども出てきましたが今後とも地道に健康第一に頑張りたいと思います。

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