
また、好転反応として、倦怠感、眠くなる、微熱などの症状がある時は、安静にしてゆっくり養生してください。これらの反応の後に軽くなる事が多いと思います。
原因がわからず不調が長引く時は、医師の検査と診断を受けることをお勧めいたします。
東洋医学では、古くからの手法による検査等は独自に存在しますが、科学的、客観的に病気の確定はできません。画像診断や血液検査など、医師による確定診断を通して最悪の事案を排除する事が大切です。その上で、鍼灸、按摩指圧マッサージ、漢方薬などの東洋医学を活用する事が現代では安全な選択だと思います。
また、深さを調整する時に身体の凝っている箇所などに鍼が当たると「ズシンと重く」感じる時があります。この感覚は鍼独特の感覚で「響き」とよく表現されます。この響きは基本的には効果的な反応となります。苦手な方もいますが、針を刺したまましばらくすると感じなくなる事がほんどです。
感じ方は個人差が非常に大きく、体調や緊張、精神状態により変化しますが、痛くない事がほとんどなのでご安心ください。当院も小学生から90歳代の方まで鍼治療をしています。
鍼による感染症が心配なのですが?
心配なことがある場合は、担当の主治医にご相談していただいたり、当院に相談していただいても良いかと思います。色々なケースの方が鍼灸をご利用いただいています。安心してご活用ください。
国家資格と民間認定などが混在していて分かりづらいのが実情です。以下に目安となる分類を記してみます。
国家資格
・柔道整復師・・・○○接骨院、○○整骨院
・鍼師・灸師・・・○○鍼灸院
・按摩指圧マッサージ師・・・○○治療院、○○施術院
・複数資格保有者・・・○○鍼灸整骨院など
民間認定
・○○整体 ○○カイロプラクティック ○○サロン など
現状について
日本における東洋医学系の国家資格は、解剖学、生理学、病理学をはじめとする現代医学の基礎分野と各々の資格に応じた専門分野を、専門学校で3年間、大学で4年間かけて習得します。学校卒業後に国家資格取得のための国家試験を受験、クリアしなければなりません。看護師や理学療法士など、コメディカルと言われる医療分野の国家資格と同等とイメージしてください。また、保険取扱いや、控室、施術スペース、衛生面など開業するにあたっての細かな規定が明確に決められています。国からの許認可事業となります。
それに対して、民間認定の場合は国家資格のような基準は現在全くありません。良くて自主規制レベルです。通信教育から国家資格レベルを目安として数年間かかるものまであります。極端な話ではありますが、誰でも明日から開業できてしまうのが現実です。
私の場合は、民間認定関係で3年間。国家資格で6年間の勉強を継続して資格を取得しました。職種の性質から、最低でも国家資格を取得して生業とすることは必須であると思います。それは患者さんのためでもあり、リスクを最小限にする意味で自分自身のためでもあります。様々な名前や宣伝をするお店がありますが、最低限、国家資格を取得して生業としている治療院をお薦め致します。
また、国家資格をベースとした開業権で治療院を運営する場合には広告宣伝にも規定があります。これは病院などの医療機関でも同じです。目を引く過大広告や宣伝にはご注意ください。私の知る限りでは、まじめな先生、業界でも腕の良い先生ほど宣伝はあまりしてないように思います。