🔗「この高度なオステオパシー概念は、当院の『さいとう式』心身調律メソッドの重要な柱の一つです。メソッド全体についてはこちらをご覧ください。」
序章:単なる痛み止めではない、全身調律のための概念
多くの治療院が鍼灸やマッサージ単独の施術を行う中、当院では臨床経験の初期からオステオパシーの哲学的・技術的な概念を深く統合してきました。
それは、慢性的な不調の改善には、**「身体全体はひとつのユニットである」**というオステオパシーの「全体性の哲学」が、東洋医学の「心身一如」の理念と完全に共鳴し、より深く、持続的な回復をもたらすと確信しているからです。
このページでは、当院が採用しているオステオパシーの概念と、それを鍼灸・指圧マッサージと融合させた具体的な手技体系について解説します。
私たちの施術を支えるオステオパシーの3つの哲学
施術の根本にあるのは、創始者アンドリュー・テイラー・スティルが提唱した以下の3つの原則です。
- 自己治癒力(The Body is its Own Pharmacy):身体には、自らを修復し健康を維持する**自然治癒力(ホメオスタシス)**が備わっている。施術者はその治癒力が最大限に発揮できるよう、阻害因子を取り除く役割を担う。
- 身体のユニット性(The Body is a Unit)身体の構造(骨、筋肉、筋膜、内臓、頭蓋)と機能(循環、神経)は、すべてが連動し、影響し合っている。症状のある部位だけでなく、全体的な歪みを調整する。
- 構造と機能の相互関係(Structure & Function are Reciprocally Interrelated)身体の「構造」(例:歪んだ骨盤)に問題があれば、「機能」(例:血流や内臓の働き)も悪くなる。逆に機能を改善すれば構造も整いやすくなる。
3つの視点から原因を分析するための評価アプローチ
症状をただの「痛み」として捉えるのではなく、その背景にある「原因」を多角的に特定することが、根本改善の鍵です。当院では、3つの専門的な視点を統合し、お客様一人ひとりに最適な施術計画を構築します。
🔔 東洋医学的視点(鍼灸・指圧に共通)
- 診断アプローチ: 脈診、舌診、腹診、問診などから、その人の持つ**「気・血・水」**のバランス、および五臓六腑の機能(虚実)を診断します。
- 治療の主目的: 症状ではなく、その人が持つ体質や病態を改善し、身体の根本的な調和(ホメオスタシス)を回復させること。
⚕️現代的(西洋医学的)視点(鍼灸・指圧に共通)
- 診断アプローチ: 解剖学、生理学、運動学に基づき、筋膜の状態、トリガーポイントの位置、神経の走行、関節の可動域を特定します。
- 治療の主目的: 痛みの発生源(鎮痛・筋弛緩)や、動作を妨げる構造的な問題(例:姿勢の歪み、神経圧迫)を解消すること。
⚖️オステオパシー的視点(構造と全体性の視点)
- 診断アプローチ: 身体をひとつのユニットとして捉え、筋骨格系だけでなく、内臓の膜、頭蓋の微細な動き、脳脊髄液のリズムなど、全身の構造的・機能的な関連性から真の原因を探ります。
- 治療の主目的: 自己治癒力を妨げている深部の構造的な制限(筋膜・内臓・頭蓋の緊張)を解放し、身体の機能を回復させること。
三位一体の技術融合:鍼灸・指圧を深めるオステオパシー
当院の施術は、3つの診断アプローチ(東洋医学、現代医学、オステオパシー)に基づき、それぞれの技術を最大限に活かし、相乗効果を追求します。
💖ソフトなアプローチの原則
お客様の身体への負担を最小限にするため、関節を急激に動かすスラスト(強制的な矯正)は使用せず、主にソフトな間接法や筋膜へのアプローチを多用し、鍼や指圧の効果を最大化します。
🏋️ 筋膜リリース(Myofascial Release / MFR)と東洋医学の融合
身体全体を覆う筋膜の緊張や硬直を、持続的な圧やストレッチで解放する手技です。
- 当院での活用: 鍼灸や指圧で深部の筋肉や経絡を緩めた後、オステオパシーの筋膜リリース(MFR)を組み合わせます。これにより、経絡と深く関連する筋膜の緊張を持続的に解放し、**単なる指圧では届かない体全体の繋がり(ユニット)**の調整を可能にします。姿勢の歪みや慢性のコリを根本から解消します。
🧠頭蓋オステオパシー(Cranial Osteopathy / クラニアル)
頭蓋骨、仙骨(骨盤の真ん中の骨)を介して流れる脳脊髄液のリズムを感知し、非常に微細な力で調整する手技です。
- 当院での活用: 自律神経の乱れ、不眠、頭痛、めまいなど、神経系とメンタルに関わる不調に対し、鍼灸の自律神経調整効果を内部から強力にサポートします。
🫁内臓マニピュレーション(内臓オステオパシー)
胃、腸、肝臓、腎臓など内臓を包む膜や、内臓自体の動きの制限を、ソフトな圧で解放する手技です。
- 当院での活用: 東洋医学の**「腹診」**と組み合わせることで、慢性的な便秘・下痢、婦人科系の不調、慢性疲労など、内臓の機能低下が原因の症状に対し、血流と機能を根本から回復させます。
🖐️直接法(ダイレクト・テクニック)と間接法(インダイレクト・テクニック)
直接法は制限された関節や組織に直接圧をかけ、間接法は制限と逆の方向へ誘導してから戻すことで組織を解放します。
複合手技だからこそ実現できる、再発しにくい体質改善
- 鍼灸や指圧マッサージが、筋肉や神経の緊張を緩和し、血流を改善する**「外からの調整(即効性・対症」であるのに対し、オステオパシーの概念と手技は、「筋膜、内臓、頭蓋骨」といった深部の構造に働きかけ、身体のユニット性を回復させる「内からの調整(根本性・持続性)」**を提供します。
- この**「外と内」の緻密な調整の融合**こそが、当院独自の施術体系であり、一時的な緩和ではなく、**痛みを繰り返さない「回復力の高い体質」**の実現に繋がると確信しています。
- 複雑な不調や、どこへ行っても改善しなかった症状でお悩みの方は、ぜひ一度、この複合的なアプローチをご体感ください。

