あん摩指圧マッサージと手技全般

施術の特徴と手技について

特徴について

  • 神経、筋肉、骨格などの構造、働きなどの解剖生理学の視点と経絡経穴などの東洋医学的視点をバランスよく総合的に判断して施術にあったています。
  • 施術は症状、目的により「筋肉へのアプローチが主」になったり、「自律神経の調整が主」になったり、「経絡経穴の刺激が主」になったりと個々により異なります。
  • 鍼灸や吸い玉と組み合わせての施術も行っています。「お任せトータルプラン」で提供しています。

手技について

手技は学びと実践を永年重ねた経験からオリジナルの形になっているといえます。実際の臨床では臨機応変に様々な手法を応用しているのが現状です。以下に今まで学び、実践して、現在も取り入れいている内容を列挙します。その他様々な勉強もしましたが、合わないものは外しています。

  • あん摩
  • 指圧
  • マッサージ
  • ストレッチ
  • 運動療法
  • 筋膜リリース:筋膜の癒着や硬さを取り、筋肉をほぐす手技。
  • 内臓反射療法:内臓の機能を改善する手技。
  • CMRT(カイロプラクティック・マニュピレーティブ・リフレックス・テクニック):神経、筋の反射、働きを改善する手技
  • クラニオセイクラル療法:頭蓋骨や脳脊髄液の流れ、機能を改善する手技。
  • 関節マニュピレーション:関節の動きを改善する手技
  • PNF(固有受容性神経筋促通法):神経、筋の働きを改善する手技
  • アクチベーター器具:関節の矯正、神経や筋の働きを改善するカイロプラクティックの器具
  • 吸い玉(カッピング):中国や東南アジアで行われてきた伝統的な民間療法。血行促進、疼痛緩和、自律神経調整など、
  • タッチフォーヘルス:ジョン・シーによる代替医療。血行促進、自律神経調整など

以前よく行っていた「ディバーシファイド」「ガンステット」「ターグルリコイル」などの手技による直接的なアジャストメント、スラスト法は現在行っていません。他の手技や鍼灸などで現在は十分に対応できるためと、医学的にリスクを伴うためです。

手技の効果について

  • 手技の効果や効果が表れるまでの期間には様々な条件により個人差がある事をご理解ください。
  • 鍼灸や手技の効果は、様々な生命活動の予防につながります。また、QOL(生活の質)を維持、上げる事に強く貢献できると思います。

期待できる主な効果

  • 血流改善
  • リンパ液の循環改善
  • 筋肉の弛緩
  • 筋膜の癒着剥離
  • デトックス効果
  • 新陳代謝の促進
  • 自律神経の調整
  • 筋腱のストレッチ効果
  • リラクゼーション効果
  • ストレス緩和
  • 関節可動域の改善
  • 痛みの緩和とコントロール など
  • 「幸せホルモン」といわれる「セロトニン」「オキシトシン」などの分泌促進

期待できる主な症状

  • 腰痛
  • 肩こり
  • 頭痛
  • 頭重
  • 眩暈
  • 耳鳴り
  • 倦怠感
  • 全身疲労
  • 眼精疲労
  • 食欲不振
  • 不眠
  • 手足の冷え
  • 神経痛
  • 痺れ
  • 脳卒中後遺症
  • 高血圧
  • 変形性関節症
  • けがの後遺症
  • 自律神経失調症による不定愁訴
  • 骨格の歪み
  • 柔軟性減少など

あん摩指圧マッサージの概要

  • 手技は古今東西、多種多様にありますが、あん摩指圧マッサージは手や指等で、揉む、さする、おす、たたく、ふるわせる、引っ張るなどの手技を行い様々な症状、疾患を改善しようとする手技療法です。
  • 皆さんも無意識のうちに具合が悪くなった時に、「患部や背中をさすったり」「撫でてもらったり」した経験があるのではないでしょうか。肩こりであれば肩へ、頭痛であれば頭へと、人は自然と手が伸びます。温かな手で愛情を込めてさすってもらった時に身体が軽くなったり、心が安らかになったりした経験がありませんか。赤ちゃんがお母さんの優しい手で背中をさすられたり、叩かれたりする時に泣き止んだり、眠ってしまうのも、本能として伝わり感じるものがあるからでしょう。
  • このように人は太古の昔ら経験として「手を当てる」行為が、人の心身を癒す効果がある事を体験として自然と理解していました。これは原初の医療行為の始まりとも言えます。
  • そして、長い歴史の中で積み重ねられてきた経験から体系化されたものが現在の世界中にある手技療法で、「あん摩、指圧、マッサージ」もその一つです。近年注目される筋膜リリースやタッチフォーヘルスなども按摩指圧マッサージの派生とも言えます。
  • 近年においては「幸せホルモン」がマスコミ等でも取り上げられています。あん摩指圧マッサージ受けている時や人と触れ合う時に「気持ち良い」「心地よい」と感じるときに分泌されると医学的にも確立されています。

あん摩について

  • あん摩は古代中国から日本に伝わったといわれています。主に「押す、揉む、さする、なでる、たたく」などの手技で心身を整える療法です。日本では江戸時代に盛んになり現代に至ります。
  • 主に心臓から遠ざかるように施術していきます。(遠心性の手技)

指圧について

  • 按摩の中の「押す」手法が独自に発展したと言われています。日本古来の武術の活法、関節運動法などの技術が合わさり一つの手技として体系化していきました。
  • 「持続」「集中」「垂直」の原則を主軸に、親指や手のひらを多用します。ゆっくりや早く押す、急に離す。強くや弱く押すなどの緩急を織り交ぜながら刺激を与えていく手技です。
  • 「Shiatsu]は世界の共通語として認識されています。

マッサージについて

  • マッサージは西洋が主な起源とされます。ヨーロッパの中世から近代を通じて「内科、外科、整形外科」などの西洋医学の領域でも応用されてきました。スポーツドクターやトレーナーなどによるスポーツ選手へのケアなどが代表的です。
  • 主に末端から心臓に向かって施術をします。(求心性の手技)
  • 直接皮膚に触れて刺激を与えるのが本来の手法です。オイルや専用の粉を使用して滑りを良くすることが多いです。心臓に向かうことで血液やリンパ液の循環を促進して新陳代謝を促し、老廃物の排泄を促します。